田丸佳希教授と松木明好教授の共同研究が国際科学雑誌に掲載されました

  • 2023/02/06
  • リハビリテーション学部

リハビリテーション学部作業療法学専攻の田丸教授と理学療法学専攻の松木教授の共同研究論文が国際科学雑誌“Journal of clinical Medicine (IF= 4.964)”に掲載されました。

【論文タイトル】
Title: Usefulness of the cognitive composition test as an early discriminator of mild cognitive impairment.

<本研究の内容と社会への貢献について>
日本のみならず世界的にも高齢化は急速に進むと同時に認知症患者の増加が共通の社会問題となっており、対策が急務となっています。認知症の初期段階は、Mild Cognitive Impairment(MCI)と呼ばれています。昨今の研究ではMCIの段階で的確なケアがおこなわれると進行を遅らせる効果があったり、正常な段階にもどせる可能性も示唆されてきています。ただ、MCIは早期に発見することが非常に困難です。それはMCIの段階では突出した症状が現れない為、ご本人や周りの方も気づかないからです。
そこで本研究は、昨今の研究でわかってきたMCIの微細な症状特性を統合してMCIに突出したスクリーニング検査(Cognitive Composition Test: CCT)を開発しました。このCCTは専門知識や特別な機材が必要ないので誰でもどこでも簡便に検査が可能です。なお、CCTは神経心理学的検査としてゴールドスタンダードであるMoCAとの併存的妥当性を認めて、高い感度・特異度があり、有効なスクリーニング検査法として有効であることが確認できました。

今後も、四條畷学園大学はリハビリテーションに関する研究を推進し、国民の健康増進に貢献していきます。

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