【リハビリテーション学部】松木教授の論文が複数の学術雑誌に掲載されました。

  • 2018/05/15
本学、理学療法学専攻の松木明好教授の論文が下記の学術雑誌に掲載されました。

1.総説論文「小脳と理学療法」が学術雑誌「理学療法京都」に掲載
本稿では、運動の制御と学習への小脳の関与、皮質脊髄路興奮性調整への小脳の関与、小脳へのNeuromodulationの適用、小脳遠心路の機能評価方法、前提可塑性への小脳の関与、小脳障害者の歩行障害、そして小脳性運動失調症例への理学療法について概説しました。
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2.研究の要約(3篇)が、国際科学研究雑誌「Clinical Neurophysiology」に掲載
①小脳皮質萎縮を認める脊髄小脳変性症症例に対する小脳への経頭蓋磁気刺激が、健常者と同様に脊髄反射興奮性を促通する事を報告しました。
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②力制御中の大脳運動野内抑制性神経回路の働きについて報告しました。
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③運動イメージの種類によって小脳が運動野に及ぼす影響が異なることを報告しました。
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3.論文「Cerebellar transcranial magnetic stimulation facilitates excitability of spinal reflex, but does not affect cerebellar inhibition and facilitation in spinocerebellar ataxia.」が国際学術雑誌「Neuroreport」(IF=1.3)に掲載
本研究では、小脳萎縮が生じることで小脳と対側大脳運動野の機能的連結の弱化が疑われる脊髄小脳変性症症例においても、小脳への経頭蓋磁気刺激による脊髄運動神経群興奮性促通効果は健常者と変わらない可能性を示しました。脊髄小脳変性症患者様のリハビリテーション開発のためには、運動障害の機序や病態の理解が必要であり、この知見はその一助になる可能性があります。
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4.論文「Do changes in spinal reflex excitability elicited by transcranial magnetic stimulation differ based on the site of cerebellar stimulation?」が国際学術雑誌「Somatosensory & Motor Research」(IF=0.9)に掲載
本研究は小脳のいずれの部位へのTranscranial magnetic stimulationでも、右ヒラメ筋H反射興奮性促通効果が得られる可能性を示しました。本知見は小脳と脊髄運動神経群の機能的連結を評価する方法の開発に寄与する可能性があります。
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