松木明好教授の研究成果が国際学術誌に掲載されました

  • 2026/01/27
  • リハビリテーション学部

本学リハビリテーション学部理学療法学専攻の 松木明好 教授による研究論文が、国際学術誌 BMC Research Notes(IF: 1.7)に掲載されました 。

本研究では、「経頭蓋静磁場刺激(transcranial static magnetic field stimulation:tSMS)」と呼ばれる非侵襲的な脳刺激法を小脳に適用した際、 随意筋収縮時の筋活動にどのような影響が生じるかを検討しました。tSMSは電流を流さず磁石によって神経活動を調節する新しいニューロモデュレーション技術であり、 安全性が高い点が注目されています。

 

■ 研究の概要
本研究では、44名の健常成人を対象とした単盲検・無作為化・シャム対照試験を実施しました。右小脳に実刺激または偽刺激のtSMSを行い、 最大随意収縮時の手指筋(第一背側骨間筋)の筋電図(EMG)活動を測定しました。さらに、経頭蓋磁気刺激を用いて運動野の興奮性や小脳—大脳皮質間の抑制機構も評価しました。
その結果、最大収縮時の筋活動は両群で低下しましたが、実刺激群ではより大きな低下が認められました。
一方で、従来用いられてきた生理学的指標には有意な変化は認められず、tSMSがこれらとは異なる神経機序を通じて運動制御に影響を及ぼしている可能性が示唆されました

 

■ 臨床応用への期待
今回の成果は、小脳刺激がヒトの随意運動制御を調節し得ることを示す新たなエビデンスであり、
将来的には神経疾患や運動障害に対するリハビリテーションへの応用研究へと発展することが期待されます。
松木教授は、「小脳刺激による運動調節メカニズムの解明は、神経リハビリテーションの新たな治療戦略につながる可能性があります」とコメントしています。

 

■ 論文情報
タイトル
Cerebellar transcranial static magnetic field stimulation reduces muscle activity during maximum contraction

著者
Akiyoshi Matsugi, Yohei Okada, Nobuhiko Mori, Koichi Hosomi

掲載誌
BMC Research Notes(2026年1月25日掲載)

DOI
https://doi.org/10.1186/s13104-026-07673-1

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