【教員の研究成果】運動失調症におけるリハビリ目標設定の実践ガイドを発表

  • 2025/06/13
  • リハビリテーション学部

本学リハビリテーション学部理学療法学専攻の 松木明好 教授は、森之宮病院 神経リハビリテーション研究部の平松佑一 先生らと共同で、「Goal Attainment Scale(GAS)」を用いた運動失調症に対するリハビリテーション目標設定と評価の実践ガイドに関する論文を発表しました。
この論文では、患者の声を直接反映する「患者報告型アウトカム(PRO)」としてGASを活用し、個別化されたリハビリ目標の設定と効果判定の手順を具体的に提示しています。特に、患者・家族・医療者が共有する“意味のある目標”を数値化する方法について、症例を交えて詳細に解説しています。
GASは、個々の患者にとって意味のある変化を評価できる利点がある一方で、使い方の統一や評価基準の設定には慎重な配慮が求められます。本研究は、その標準化を目指す実践的な指針として、臨床現場への応用が期待されます。
本研究成果は、日本神経理学療法学会誌『神経理学療法学』第4巻第1号(2024年)に掲載されました。

◆ 論文タイトル
「運動失調症における患者報告型アウトカムとしてのGoal Attainment Scale実践ガイド」
◆ 著者
平松佑一(森之宮病院)、松木明好(四條畷学園大学)、藤本宏明(森之宮病院)、宮井一郎(森之宮病院)
◆ 掲載誌
『神経理学療法学』第4巻第1号、pp.33–45(2024年)


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