本学副学長の木山博資教授の共著論文が、北米神経科学会(SfN)のオープンアクセス雑誌eNeuroに掲載されました。

  • 2024/12/06
  • リハビリテーション学部

本学副学長の木山博資教授の共著論文が、北米神経科学会(SfN)のオープンアクセス雑誌eNeuroに掲載されました。
この論文は、アルツハイマー病で脳内に蓄積するタウ蛋白が、脳の免疫細胞ミクログリアを局所的にどのように変化させるかを明らかにしたものです。
Nagata K et al, (2024) Tau accumulation induces microglial state alterations in Alzheimer’s disease model mice, eNeuro  doi.org/10.1523/ENEURO.0260-24.2024

 

アルツハイマー病の発症には脳内の免疫細胞であるミクログリアが重要な役割を果たしています。
アルツハイマー病で脳内に蓄積するアミロイドβやタウ蛋白は神経細胞死を起こすと考えられていますが、特に毒性の高いタウ蛋白の蓄積はミクログリアの性質を変化させ、通常のミクログリアによる除去を免れるだけでなく、脳内炎症を惹起します。
これにより脳内の神経細胞死は促進すると考えられています。
本研究では、ヒト型のタウ蛋白が脳内を伝播し蓄積することにより、局所的に変化するミクログリアの遺伝子発現プロファイルをシングルセルRNAシークエンス法により得られたデータをもとに、空間トランスクリプトーム解析を用いて明らかにしました。

 

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