本学、リハビリテーション学部 理学療法学専攻 教授 松木明好の筆頭論文「Cerebellar repetitive transcranial magnetic stimulation has no effect on contraction-induced facilitation of corticospinal excitability」が科学雑誌「PLOS ONE」(IF=2.9)に掲載されました。

  • 2024/11/05

本研究では、片側小脳への反復経頭蓋磁気刺激は小脳抑制を脱抑制しますが、対側運動野の興奮性(安静時運動閾値)、筋収縮による皮質脊髄路興奮性促通効果、皮質内抑制性神経回路の興奮性には影響を及ぼさない、つまり適用小脳部位にのみ持続的に効果を及ぼすことを明らかにしました。

 

我々は以前、非侵襲的脳刺激が脊髄小脳変性症の運動障害を改善する可能性について報告しました(http://doi.org/10.1002/mdc3.14205)。

今回の研究は非侵襲的脳刺激の一つである反復経頭蓋磁気刺激がどのような機序で脊髄小脳変性症の運動失調を改善するのか、また、どのような病態に対してどこに刺激を適用すべきかを探索するための臨床研究につながる基礎的な知見となります。

 

論文へのリンク: https://doi.org/10.1371/journal.pone.0310173

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