演習科目「看護学実践論」では、一つの4世代の模擬家族【畷ファミリー】を柱とした授業を行います。家族が生活する過程で看護が必要とされる様々な場面について、各専門領域(基礎、小児、成人、老年、母性、精神、在宅看護学)の視点から学習し、また領域間の関係性についても理解します。看護の対象となる人々は、生活者であり、家族の一員であるという視点をしっかりと身につけることを狙いとしています。
高齢化が進む現代社会において、病院の中だけでなく、自宅に戻ってからも病気や障がいと向き合っていくケースが増えています。そこで本学では、2年次に在宅看護学実習を配置し、早期に地域で暮らす療養者とその家族に触れ、在宅で療養しながら生活するとはどのようなことかを考える機会を持ちます。また、「チーム医療論」や「医療リスクマネジメント論」、「暴力と看護対処論」といった科目を開設し、医療現場の現実的な課題に対応します。
生命の尊厳と人権の尊重について理解し、人を思いやる豊かな人間性を育むため、教養科目にも重点を置いています。4年次に教養基礎科目として「哲学」や「死生学」といった科目を配置。講義を通じて自分自身と向き合う一方で、死生観、セクシュアリティ等の課題に取り組むなかで、多様な価値観が有ることを理解し、また尊重できる看護師を目指します。
実習施設は、通学圏内の病院・施設を中心に行います。患者の退院後の生活を視野に入れた看護も提供できるよう、病院施設と在宅看護の実習を交互に組み立てています。
複数の多様な病院・施設で実習を行うことは、理想の看護師像を描き、看護師のキャリアを築く上で、貴重な経験となります。
【医療機関等】
【教育機関等】
【老人保健施設、社会福祉施設】
1年
1年生から現場を体験!
2年
在宅看護学実習を2年前期に行い、来たる在宅医療へのシフトを意識づけます
3年
3年生後期は各専門領域の実習がメインになります
4年
総合実習では、看護チームの一員としての連携・協働を通して実践力に磨きをかけます