リハビリテーション学部

座談会

在学生と卒業生が描く将来への想いを通じて、学びを通じて感じることや仕事を通じて感じることなどを実体験やエピソードを交えご紹介します。

※学年は取材時のもの

  • K.Y
    K.Y
    理学療法学専攻 3年生
    大阪府内公立高校卒業
  • Y.I
    Y.I
    作業療法学専攻 3年生
    大阪府内公立高校卒業
  • 竹中 悠司
    竹中 悠司
    理学療法学専攻
    2013年卒業
    国立研究開発法人
    国立循環器病研究センター勤務(大阪府吹田市)
  • 桃川 里菜
    桃川 里菜
    作業療法学専攻
    2015年卒業
    社会福祉法人愛徳福祉会
    大阪発達総合療育センター勤務(大阪府大阪市)
  • 宮嶋 愛弓
    宮嶋 愛弓
    作業療法学専攻 講師
  • 松木 明好
    松木 明好
    理学療法学専攻 教授

理学療法士・作業療法士を目指したきっかけと四條畷学園大学を選んだ理由は?

竹中 悠司竹中

ずっとスポーツをしていて、理学療法士の仕事は知っていましたし、祖父が心筋梗塞で倒れた時、理学療法士の方とリハビリしている姿を見たのがきっかけ。四條畷学園大学を志望したのは、スポーツリハビリで有名な先生がいらっしゃると聞いたからです。

K.YK.Y

「スポーツに関わる仕事を」と考えていた中で、理学療法士という職業に出会いました。私も祖母が「体が痛い」とよく言ってて、理学療法士であれば祖母の生活をサポートでき、スポーツにも携われると考えたからです。

Y.IY.I

僕はバスケットボール部で、キャプテンや副キャプテンをよく任されていました。先生や友達など人と話す機会が多く、人と深く関わる仕事を…と思っていたところ、友人から「そんな仕事が合ってる」と言われました(笑)。調べる中で作業療法士という職業に出会い、「人と深く関わる」という点で、これ以外にないと思いました。

桃川 里菜桃川

高校は英語科で医療職は遠い存在でしたが、四條畷学園大学の先生が「理学療法士」の職業説明に来てくださり想いが一変。指定校推薦のチャンスもあったので入学を決めました。コミュニケーション力に自信はありましたが、見学実習で重度心身障害者施設に行ったとき、瞬きとか身振りとか、言葉以外のコミュニケーション方法があることを知り、正直驚かされました。

竹中 悠司竹中

先生方は、なぜこの道を志望されたのですか?

松木 明好松木

僕もみんなと同じような感じ。ずっとサッカーをしていて、高校生の頃に怪我をして、自分がリハビリを受けた時に「こんな仕事があるんだ」と知りました。その時は「トレーナーになれば?」と言われましたが、国家資格の理学療法士という仕事の存在を知って「これがいいな」と(笑)。

宮嶋 愛弓宮嶋

私は、高校生の時に行ったベトナムで、障がいのある子どもたちが、物乞いをしている様子を見て衝撃を受けことがきっかけです。もともと医療職を考えていましたが、作業療法士は障がいのある人たちと関わる仕事だと知り「これしかない」と思いました。

学生生活の中で心に残ったエピソードを教えてください。

K.YK.Y

入学当初は、学校前の上り坂が結構急で辛いなって感じました(笑)。

Y.IY.I

私は「スポーツする機会も少なくて、ちょうど良い運動になるな」と思っていました。それに、坂を一歩上るたびに「今日も頑張ろう」って気持ちが前に向いていきましたね。

桃川 里菜桃川

みんなそうだったんですね(笑)。他に、学生生活で印象深かったことはありますか?

K.YK.Y

少人数なので、イベントや行事に関わる機会がたくさんありました。実習も含めて、色んなことが社会勉強になっているなと。良い経験ができています。

竹中 悠司竹中

学園祭「樟葉祭」の思い出はありますか?

Y.IY.I

「餃子ピザ」を役割分担して、販売しました。ちゃんと買って頂き、胸をなでおろしました(笑)。

松木 明好松木

学園祭には、毎年吉本芸人さんが来てくださいますよね。

K.YK.Y

はい、毎年絶対に見に行っています。自分の中で「樟葉祭」は、それがメインイベントと言っても過言ではありません(笑)。

桃川 里菜桃川

懐かしい(笑)。私の時は、3年生までしかお店を出せなかったのですが、無理を言って4年生でも出させてもらいました。みんな創作活動が好きで、3年生の時は看板もすべて手作りでしたね。1ヶ月前から打合せ、準備…といった力の入れようで、当日は仮装までして(笑)。周りから「本気になり過ぎ」と突っ込まれたほど。ホント、良い思い出です。

四條畷学園大学の「魅力」って何ですか?

松木 明好松木

一つは「少人数」です。名前と顔だけではなく、一人ひとりをきちんと見てあげられるからこそ、全力でサポートできます。そこが、本学一番の強みです。

宮嶋 愛弓宮嶋

最後の国家試験も、それぞれの個性や弱点、長所を教員が理解しているから、個々に対してより具体的なアドバイスができます。これは大きいと思います。逆に受けている側はどうですか?

竹中 悠司竹中

少人数だからこそ、いつも親身になって相談に乗ってもらえますし、学生同士自然と仲良くなります。卒業した今でも、ことある度にゴハンや遊びに行ったりと、交流しています。こういう環境って勉強する上でもプラスに働くと思います。

桃川 里菜桃川

就職にも「少人数」のメリットがあります。「実習先はあそこで」と先生にお願いをしていたら、希望を叶えて頂き、さらにその実習先が就職先になりました。学生数が多かったり、先生と学生がしっかり繋がっていないと出来ないのではないでしょうか。

K.YK.Y

レポートが、赤字だらけで返却されたことがありました。初めは「しっかり考えたのに」と思いましたが、「こう書けばこういう考えになる」「この考え方もあるよ」と指導していただき、考えに幅が出来たように感じます。

Y.IY.I

先生が多く、いろんな教え方があって楽しいです。提出物にも細かくわかりやすく添削してくださいます。実習に行くある学生に、先生が大事なところをまとめ、プリントにして渡されているのを見ました。あれは「羨ましいな」と思いました。今は領域が違いますけど、わからないことがあれば聞きたいです。

K.YK.Y

発達の授業で、出生時から脳が萎縮している子どもの話について、とても印象に残っています。脳に障がいがあるのですが、訓練やリハビリを経てハンデを補い、動作出来るようになったというお話です。とっても感動しました。こうした貴重な話を聞きながら、いろんな方面に興味を持つことが出来ますし、実際その話を聞いて小児の領域に進みたいと思うようになりました。高校までの勉強とは違い、難しさもあるけど、他の大学では聞けないような話を聞かせてもらっていると思うので、本当に刺激にもなりますし、面白いです。ホント、どの授業も興味深くて楽しく感じます。

国家試験対策、全員合格へ向けての秘策!?

竹中 悠司竹中

年々、国家試験対策のスタートは早くなってきているんですか?

松木 明好松木

現状は3年生最後の2月、最初の臨床実習が終わってすぐにスタートします。

宮嶋 愛弓宮嶋

作業療法学専攻は、4年生の国家試験終了後に勉強会を開催しています。4年生が3年生に勉強方法を教えるなど、生の声が聞けるので良い刺激になっているはずです。また、勉強の仕方にも目を向けています。一つひとつの問題に…ではなく、どうやって勉強しているのか。それで本当に良いのか、といった点を細かくノート等を見ながら指導しています。

松木 明好松木

理学療法学専攻は、学年ごとに学力も違いますし、学生間のつながりの多さとか個々の特性も違うので、毎年対策を変えています。去年はグループワークで、今年は講座中心だとか。

宮嶋 愛弓宮嶋

作業療法学専攻では学生に担当教員をつけ、お互い関係を築きながら勉強を進めていきます。併せて、グループワークも実施しており、もう少し知識を入れなければならない学生に勉強の仕方を教えながら、知識を深めてもらっています。

桃川 里菜桃川

その担当制で、私は宮嶋先生の部屋だったのですが、実際にとても助かりました。「言われなかったらやらないタイプ」なので、いつ何をするって決められていないとズルズル…ってなるのですが、きっちりルーチンを作ってもらえたことで、自分のペースで勉強を続けられたと思っています。本当に感謝です。

松木 明好松木

伸び悩んでいた学生がいましたが、最後の最後で成績を押し上げることが出来ました。それは、友達同士で助け合っていたのがあったからだと思います。

竹中 悠司竹中

学生同士で教え合うことで、先生からとは違った考え方やアプローチに気付かされたり、教える方も知識を深められたり…。最終的には、クラス全員で「合格するんだ」って空気感が出来上がったことで、結果クラス全員合格できました。

宮嶋 愛弓宮嶋

理想的な勉強方法ですね。自分のことで精一杯が普通だけど、友達に教えることで自分の知識が整理されるし、教わる側も知識が増えていく。「良い循環が出来るな」と教員も意識していました。

入学前と今、自分自身の成長や変化をどう感じましたか?

Y.IY.I

今まで、スポーツを通して人と話す機会が多かったけど、友達には伝わる話が高齢の方には全く伝わらないことがこんなにあるんだと実感しました。それ以来、たくさんの方々と触れ合っていくには、もっといろんな知識や話し方を身に付けなければならないと思い、高齢者向けのゼミに入り、今も勉強中です。だから、変化の途中ってところですね。

松木 明好松木

それを自分で気付いて、改めて目標設定し、頑張っているということがすごいね。

宮嶋 愛弓宮嶋

幅広い年齢の方と関わる仕事なので、コミュニケーション力が求められますよね。でも、入学前と今では会話力は十分に上がっていますよ。

K.YK.Y

中・高は親しい友達と仲良く出来れば、それで満足でした。でも大学では、クラス全体で一緒に考えたり、作業をすることが増えます。グループワークを始めると、いろんな人と関わるようになり、自分の考えも発言する機会も増えました。積極性がないと、通用しないと感じます。「自分の考えはしっかり発言する」「自ら行動する」ことを意識するようになりました。

松木 明好松木

「積極性」って大事ですよね。みんながしっかり「自分から行動」出来るようになることを考えて、グループワークを授業にたくさん入れています。

宮嶋 愛弓宮嶋

勉強の進行速度は一人ひとり違っていますが、その中でそれぞれ大切なことは何かというのを見つけていく…人間関係も含め、グループワークで学んでくれていますね。

K.YK.Y

マイペースで勉強や行事を進める学生が多いと思っていましたが、2年生になってグループワークが増えてからは、どうすれば進んでいる学生が、少し遅れて悩んでいる学生を教えられるのか、ということをみんなで考えています。教える側はどう伝えるか、それを考えることで新たな発見にも繋がります。理学療法士は、患者さんに説明する機会も多いので、伝える力もグループワークで養えていると思います。

卒業後も繋がる、四條畷学園大学の歴史。

竹中 悠司竹中

今、「国立循環器病研究センター」という循環器専門の病院で、心臓や脳などより生命の危機に関わるリハビリを担当しています。医学的な知識やリハビリの知識も必要ですが、同時に患者さんのご家族の不安な気持ちを解消してあげることも大切だと感じます。

桃川 里菜桃川

私は重度心身障害者施設で、重症の方が楽しく生活するにはどうすべきかを考えながら、日々仕事に取り組んでいます。たとえば、就学前の子どもさんに、どうすれば学校に通うために必要な動作が出来るか、どうすればお母さんの介助量(負担)を減らせるか等です。サポートが上手く出来、お母さんに「ありがとう」って言われるとやりがいを感じますし、みんなの笑顔に日々癒されながら働くことが出来ています。

宮嶋 愛弓宮嶋

みんなの学生時代を知っているので、こうして話を聞くと成長を感じます。これから作業療法士を目指す学生に対して、臨床での経験や悩み等も共有できる、卒業生とのネットワークを作っていきたいと思います。それにしても、活躍ぶりは本当に目覚ましいですね。

松木 明好松木

卒業後は学生の面倒を見ることは出来ませんが、こうして時折会うと「成長しているな」って実感できることが多くて嬉しく思います。卒業がゴールではなく、卒業してから定年までの40年弱をどう過ごすか。どんな理学療法士、作業療法士人生を過ごすかが大事だと思うので、卒業生が前向きにキャリアやスキルを上げながら、有意義に人生を過ごしてくれているのはすごく嬉しいです。

竹中 悠司竹中

「こんな病院があるよ」と先生が教えてくださったのが、今の就職先です。今でも、先輩を通じて先生とは繋がりがあり、未だに質問させていただくこともあります(笑)。

松木 明好松木

リハビリテーション学部の設立から16年。卒業生の数も増え、大阪府下だけではなく、兵庫や京都の実習、就職先に先輩がたくさんいます。それは本学の強みだと感じます。在学生からも「実習訪問時に先輩が親切に教えてくれました」といった声を良く聞きます。就職後も「先輩と飲み会です」という話を聞いたりしますし。卒業生が就職先や実習先にいてくれるというのは心強いことですよね。

桃川 里菜桃川

実習経験のある先輩から、実習前にいろいろ情報を聞きやすいのは良い点だと思います。

K.YK.Y

私も卒業生の先輩が就職された先へ実習に行くことが多く「実は、四條畷学園大学出身なんだよ」と話しかけてくださったりします。先輩の存在のおかげで、「四條畷から良い子が来てくれる」という良い印象を持ってもらっていますし、私も実習や就職を通して、学校や後輩に良い印象を持ってもらえる先輩になっていきたいと思います。

外に出てみて思う四條畷学園大学の良さは?

竹中 悠司竹中

先生方も学生の指導だけでなく、さまざまな研究をされています。特に、松木先生はあらゆる学会で発表されていて、本当に尊敬しています。そんな熱心な先生が多い点も良さだと感じます。あと、他の大学には無いような研究の機材も備わっていて、普通に「すごい」と思います。

桃川 里菜桃川

知識不足を痛感させられることも多々ありますが、困った時に「これは、あの先生に聞いてみよう」とすぐに顔を思い出すことが出来ます。とにかく、頼りになる先生が沢山いらっしゃるところが強みです。就職した今でも、時々質問に来ています(笑)。同期も仲良しで、SNSで「今、仕事でこういうことがあって…こんな時どうすれば良い?」なんて相談会が始まることも。こういった関係性は、他の大学では作れなかったのではないかと思います。

松木 明好松木

四條畷学園大学のここが一番を言うなら、互いの距離感が「近い」ことです。小規模だからこそ、フットワークが軽く、システムや制度も変えることができるし、教員が学生個々に対応することが出来ます。そこから生まれる教員と学生との距離間の近さは、他にはない魅力ですね。

竹中 悠司竹中

少人数だからこそ生まれる団結力、仲の良さが一番だと思います。リハビリテーションという業界はつながりが大事なので、卒業してからも同期や卒業生と繋がりを持てる点は何より強みですね。

K.YK.Y

病院と大学以外にも、小学生や高校生のスポーツ現場を見ている先生方が多くいらっしゃって、実習以外でリアルな経験が出来ます。また、その現場で他の理学療法士の方から話を聞くことも出来、自分にはない考え方に出会うこともあります。

Y.IY.I

実際の患者さんを学校に連れてきてくださり、授業で接する機会を提供してもらえます。実習中に会った他の大学生から「そんな経験はない」と聞いて、改めてこの経験は貴重なんだと知りました。そんな授業を受けられる点も、強みのひとつだと思います。

桃川 里菜桃川

やはり「少人数」が強みです。グループワークも多く、同じ専攻・学年で話す機会も必然的に増え、自然と仲良くなります。勉強だって教え合えるようになり、絆もどんどん深まっていきます。あとは「困ったら先生に聞けばいい」と、今でも思えるところ。尊敬できる各専門分野の先生がたくさんいらっしゃるのは、何より心強いです。

宮嶋 愛弓宮嶋

自分を成長させ続けられる大学ですし、卒業してからも人と人との繋がりを持って、さらに成長を続けられる素地があります。在学生たちには、立派な理学療法士・作業療法士になってもらいたいなと思っています。